カバンの持手交換 市販品で

カバンの持手交換 市販品で

Repair929.comをご覧いただきましてありがとうございます.

今日の担当は、八王子市のマルエイクリーニング 前田と申します。

お気に入りの鞄の持ち手が、合皮の劣化でボロボロになってしまいました。

「なるべくお安く直したい。」とのご依頼ですが、お気に入りなので、出来栄えがかっこ悪くても良くありません。

かばんは布地で合皮は使用されていないカバンとなりますが、持ち手の合皮だけの交換です。

当店では、ホームセンターや手芸店で販売している持ち手で交換をお勧めしました。

購入から、取付までの仕事になります。

ネットの写真ではなかなか選びにくにので、実際に店舗で実物に当てたりしながら、合う持ち手を確認し購入しました。

 

Before 持ち手の合皮がぼろぼろです。

持ち手のぼろぼろのかばん

 

After 購入した持ち手を取り付けたかばんです。

なるべく違和感のない持ち手にしてみました。

 

市販品の持ち手に交換したかばん

 

かしめは、新しく当店で取り付けました。

市販品と言えども、取り付けについては、工夫が必要で、そのまま付かないことが多いです。

 

かしめを取り付けた持ち手

 

今回の交換費用は、2,000円(税別)です。

持ち手の購入費用は別となります。今回は1,000円ほどでした。

かばんの丸洗い料金、2,000円(税別)

合計で5,000円(税別)です。

なるべく、お客様のご要望に合わせた修理をこころがけていますが、作り替えなので、ブランドの価値が無くなり、中古の価値が無くなることをご理解ください。

 

製品の合皮修復は、ほぼ不可能です。

合皮は、不織布の上に接着剤やポリウレタン、塩化ビニールなどの石油製品の塗装を何層にも薄く均一に機械で加工がされていて、製品への合皮の修復は手塗りなどでは不織布に塗装が染み込み、ゴワゴワに硬くなり、綺麗に再生が出来ません。

(合皮のご相談は、衣類~靴、鞄に至るまで、革に似せたシボがあったり、柔らかい素材で革への修理が出来ないため、基本的には合皮の修復はお断りいたします。)

劣化の症状は、素材の種類によって違い、ボロボロになったり、ベトベトになったり、硬くなったり、白化してカビのようになったり、ヒビが入ったりと様々です。

合皮を剥がすだけでも手間と時間がかかるため、革への張替だけでも修理代は高額になる場合が多く、製品を買った方が安いかもしれません。

ほとんどの靴や鞄は、良く曲がる部分や汗が溜まる部分の加水分解での劣化です。

汗や湿気によって、合皮の劣化が始まる傾向があり、ほとんど修復は不可能です。(ヨーロッパは湿気が少なく汗も掻きにくいため長持ちするそうですよ)

衣類は、衣類全体の劣化は再生不可能です。洋服の縁などもよく合皮が使われておりますが、修理が高額となることが多いです。

 

合皮の修復が出来る場合

靴や鞄でも、シボの無い平準な塗装でしたら、つま先や角の擦れなど部分的な修復のみ、塗料を塗る方法があります。

部分修復をしても、すでに全体に劣化している場合が多く、長持ちしないことが多いです。

衣類は、袖や肩など部分的な革への交換のみ可能です。しかしながら手間と時間がかかるため修理代も高額になります。

 

合皮の扱いやすさと安さ

合皮は、数年でぼろぼろになるのが特徴です。

日本での寿命は湿気などがあるため3~4年と言われています。

しかしながら、革よりも縫製上柔らかく、形も定型で柔らかいため、楽に縫い付けられます。

製造過程においても、人工布ですので、大量生産が出来ますし、取扱いが楽で、デザイン性が豊かです。

そのため、末端価格での購入費用もお安くなり、幅広く定着している素材です。

合成皮革やポリウレタン加工の製品は石油製品なので、常に劣化という問題があり、寿命が短い商品です。

その分、しっかり汚れるまで、また飽きるまで使い切るのが大切ですね。

 

部分的な修理のみ可能

かばん本体の合皮で出来ていて、劣化で傷んでしまったら、修復はほぼ不可能です。

部分的な修理 例えば、かばんの持ち手だけ、スライダーの引手交換だけ、スナップボタンなど部品が市販されている物は対応可能です。

革での持ち手の手作りも可能ですが、革自体も高額で技術も必要です。持ち手の作り替えは。8,000円~とお高いです(;^_^A。

今回の持ち手交換のように、持ち手が市販品の場合、お客様ご自身でも「やる気」になれば持ち手の取り付けは可能かと思います。

持ち手一つについても、綺麗に取り付けるための技術や、カシメを取り付ける道具が必要ですし、革専用のミシンなど、お客様の持っていない技術を持っている方が居るとしたら、プロに頼みたくなりますね。

 

合皮は革への交換が多いですが、もし、「お気に入りで修復してでも使いたい。」という「持ち手が合皮の事例」をご紹介させていただきました。

 

よろしくお願いいたします。

 

マルエイクリーニング

http://maruei-cleaning.com

この記事を書いた人

Toshio Maeda
Toshio Maeda
八王子市のマルエイクリーニングです。
大切な一般衣類をお直してみませんか?
すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ですね。
弊社はキズ・穴修理500円~で「接着修理」を、「かけはぎ」は5,000円~で承っております。生地によっては、縫い合わせた方が綺麗になります500円~。
ニット・洋服のキズ・穴修理は、『穴かがり修理』500円~『縫込み修理』500円~『編み直し・かけはぎ』5,000円~まで、お客様の仕上がりのご要望に合わせてお見積りいたします。
ジーンズリペア(1,000円~)ファスナー修理(800円~)もおすすめです。

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