RITTER楽器ケース 持ち手ほつれのお直し
RITTER楽器ケースの持ち手のほつれのお直しです。
サイドポケットに持ち手が縫い付けてある楽器ケースですが、持ち手付け根がほつれて取れてしまったようです。
ポケットに挟み込んで縫製されている仕様ですが、持ち手が取れて放置したためポケット地の部分も生地がほつれて穴が空いたような感じになってますね。
この手の素材は生地としては引っ張り強度・衝撃強度・染色堅牢度などとても強い強度がありますが、切れっぱなしの部分が露出すると糸が固い素材なのもあり非常に解れやすいです。
縫製がほどけた場合、生地のほつれが始まる前に早めに対処・修理することをお勧めします。
今回は生地も少しほつれていてそのままでは縫い代が確保できない状態でしたので生地を裏から接着補強して解れないよう加工しましてから少し詰めて(カットして)縫える状態にしまして修理しております。
縫製位置が少しバックしますのでパイピング(縁部分)の長さも少し足りなくなりますので少し継ぎ足しで延長しております。
ポケットは少し小さくなりますが、使用に問題のない範囲かと思います。
「リッター」はイギリスを本拠に個性的なアウトドア・バッグを販売するブランドで、楽器ケースも多く作られております。
今回のお品物は管楽器のギグケースになりますね。
ナイロンやポリエステルなどの高密度素材で作られていて、ハードケースでは重量がかさむと困る場合など、適度は強度とクッション性、そして軽さを実現できるので持ち運びにも便利なセミハードケースでお使いの方も多いかと思います。
大切な楽器を守る重要なバッグでもありますから破損した際は早めの修理・リペアをお勧めいたします。
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