TOD’S 革スニーカー洗い 色褪せ修復

秋も深まりつつあり、紅葉が綺麗になる時期になってきました。

足元も秋の靴に替わってくる季節ですね。

秋冬物には欠かせないアイテムの起毛製品が多くなってきますね。

 

毛羽立つ素材について

今回は、ヌバックの革靴のゴム底ローファーの洗い事例をご紹介いたします。

毛羽立てた製品には、いろいろな呼び方がありますが、革の製品は、ヌバック、スウェード、バックスキンなどを指すようです。

ヌバック(革の表面を削って毛羽立てたもの)

スウェード(革の裏面を毛羽立てたもの)

バックスキン(鹿革の表面を削って毛羽立てたもの)

他に、繊維では、

ベロア(起毛の生地のこと ①紡毛織物(ウール)の毛羽立てたドレスやコートなど、②ブラッシュ編のパイルをカットして、毛羽を立てた編物、③パイルをカットして長い毛羽を表面に出した織物 など生地を毛羽立てた製品など織物、編物に使う幅広い呼び名のようです。)、

ベッチン(綿製の立毛織物 綿ビロードともいう毛足の短いヨコパイル)、

ベルベット(絹やレーヨン製の立毛織物、ビロードともいう毛足の長いタテパイル、水圧やスチームで一度寝てしまうと起きにくい)

起毛素材にはいろいろな呼び方がありますが、秋から冬にかけては暖かいイメージがある素材で色によっては季節を問わず高級感も増す素材です。

 

さて、靴などに使用されている起毛製品は、羊革の起毛製品で有名なAGGやEmu、高級感のあるヌバックの靴など定番商品が多いのですが、汚れを吸いやすく、色が抜けやすいという特徴があります。

今回は、色が褪せてしまった靴の洗いによる汚れ落としと、色かけを同時に行い、メンテナンスをする事例です。

 

Before 洗って汚れを取ったヌバックの靴です。

なんとなく、色が褪めてしまっています。

泥汚れや埃による汚れなどは水で丸洗いすることで綺麗になりました。

汚れと一緒に色も少し抜ける場合がありますが、ヌバックやスェードは色が抜けやすいので色褪めは想定内です。

 

TOD’S ヌバックの紳士靴

 

TOD’Sの靴

 

TOD’Sの靴

 

色かけと、ゴム底の黄ばみ取りをしました。

また使えますね。

洗いで承った起毛製品の色上げは、しっかりと行います。

元から色が褪めてしまっている場合は、色を濃くする色上げだけでは戻らないため、色かけという作業で染料を染み込ませ、スプレーガンや筆で元の色に染め上げていきます。

 

色かけしたTOD’Sの靴

 

今回は、革靴の丸洗い、ゴム底の黄ばみ取り、色の修復をいたしました。

また、使える靴になりますね。

料金については、当店のホームページ靴メンテナンス料金表こちらをクリックしてご参照ください。

 

靴のメンテナンスについて

靴のメンテナンスは、素材や使用用途によって様々な方法があります。

エナメル靴(透明な樹脂を塗った革靴)、爬虫類系の靴、牛、馬、鹿、羊、象、動物の年齢や使う部位によっても硬さが違ったり、鞣し方次第でも高級靴になったり粗悪品になったりと、天然素材だからこその深い知識やメンテナンスの重要性があり、取扱いには全て違いがあります。

革も繊維やタンパク質で作られていますから、服の生地を扱うのと同じように水に弱かったり、染色堅牢度が弱くて色が出やすかったり、様々ですが、靴は雨や水にも強く作られている素材が多いので衣類ほどデリケートな素材は少ないため、水で洗うことが可能な素材が多いです。

汗をたくさん掻く足の裏は、やっぱり水洗いをして洗い流すのが一番いいと思います。

ご家庭で普通に洗剤を入れた水でじゃぶじゃぶ洗ってしまうと、カチカチになってしまうのが革の特徴です。

当店や靴専門店の洗いは、革のタンパク質や脂質を壊さないように洗い、硬くならないように綺麗にメンテナンスをしてまた気持ちよく履けるようにお返しすることを目的としています。

水で洗うことで、磨きでは出来ない汗の汚れを取り、臭いを取ったり、カビを滅菌したり、ある程度までしみを取り除くことが出来るのが特徴ですので、気になる汚れについてご相談くださいね。

 

※メンテナンスの注意事項について

靴磨きなどのお手入れを常にしている革靴は、一生ものと言いますね。

革に常に脂をしっかり補給している革靴は洗っても問題ないですが、10年以上手入れをしていない脂の抜けた革靴などは、どんなに気を付けて洗ってもひび割れたり、硬くなることがございます。

例えば、ずっと手入れをしていなくて、「また履けるといいな。」という理由でメンテナンスに出すお客様が多いのですが、こちらで事前に脂を足しても劣化してしまっている革は修復出来ないことが多くございます。

革やゴムなど素材の劣化等によるトラブルは、洗いにより促進されることはございますが、劣化は洗いが原因で起こる訳ではございません。

靴の丸洗いへのリスクをご理解いただき、ご依頼くださいませ。

当店では、劣化している素材の洗いはお断りさせていただくことがあります。

洗いが出来ないと判断した場合は、メンテナンスとして表面のみの泡洗浄と靴磨きに変えさせていただくことがございますのでご容赦ください。

 

靴底の修理について

底の修理を承っておりますので、ご相談くださいね。

かかとやつま先の斜めカット修理(1,500円~) ゴム底や様々な靴に

紳士靴かかと交換(2,200円~) 紳士靴などのかかとを交換 婦人靴のヒールは1,000円~

紳士靴滑り止め取付(2,000円~) 土踏まずより前部分の底に貼るゴム製のすべり止め 擦り減った靴や革底のすべり止めに

 

当店では、靴の丸洗い、磨き、色かけ、修理などトータルにメンテナンスさせていただいております。

 

マルエイクリーニング

前田俊雄

この記事を書いた人

Toshio Maeda
Toshio Maeda
八王子市のマルエイクリーニングです。
大切な一般衣類をお直してみませんか?
すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ですね。
弊社はキズ・穴修理500円~で「接着修理」を、「かけはぎ」は5,000円~で承っております。生地によっては、縫い合わせた方が綺麗になります500円~。
ニット・洋服のキズ・穴修理は、『穴かがり修理』500円~『縫込み修理』500円~『編み直し・かけはぎ』5,000円~まで、お客様の仕上がりのご要望に合わせてお見積りいたします。
ジーンズリペア(1,000円~)ファスナー修理(800円~)もおすすめです。

マルエイクリーニング
〒192-0912  東京都八王子市絹ヶ丘1丁目22-20
TEL・FAX 042-635-6234
営業時間 AM8:00~PM7:30
定休日 日曜・祝日
駐車場あり
京王線 北野駅・長沼駅より徒歩10分程度
LINEで送る
Pocket

マルエイクリーニング Webサイトからのお問い合わせ

八王子のマルエイクリーニングです。
Webサイトの「お問い合わせ」より画像とご質問等をお送り下さい。