ズボンの穴修理 接着修理
ズボンの接着修理穴修理
今日は、八王子のマルエイクリーニング前田が担当します。
ズボンにタバコの穴
タバコを吸う方でしたら、タバコで衣類に穴を開けてしまうのは誰でも経験されているでしょう。
タバコの穴は、周りが焦げていて溶けているので穴は広がりにくいですが、目立ちますね。
この程度の穴でしたら、接着修理で500円~(税別)で直るかもしれませんよ。
もしこの大きさで、「かけはぎ」「かけつぎ」をした場合、この1cm四方の穴で、6,000円以上するでしょう。
大切な衣類や礼服など、お金には代えられない価値がある物や少し値段の張る衣類でしたら、かけはぎで分からなくするのも一考です。
Before ズボンのたばこ穴です。
たばこ穴は目立ちますが、綺麗に直ります。
目立たないように加工をしてから、裏から共布を当て、しっかりと接着修理をしています。
この技は、特殊な接着ですので、ドライクリーニングをしても水洗いをしても劣化しにくく剥がれにくい接着方法です。
この接着は、近所の手芸屋さんなどでは購入出来ない接着方法で、簡単修理と言えども熟練が必要ですよ~。
接着修理の修理代金
今回のズボンのたばこ穴の修理代は、500円(税別)です。
キズ・穴修理
傷・穴修理には、「接着修理」「ミシンでの縫込み修理」「かけはぎ」など、生地に似合った修理があります。
店頭では、お客様の要望とお値段に合った方法を「見本」を見ながら選んでいただきます。
今回のケースでは、お安くて織生地に合った「接着修理」を選んでいただきました。
大きさや、生地の劣化の程度により、広範囲の修理が必要な場合は、お値段が変わることがあります。
当店の接着修理は、なかなかどうして、多少の強い洗いや摩擦には耐えますので、丈夫で長持ちいたします。
ダブル洗い
こちらのズボンは、家庭では出来ない「ダブル洗い」をいたしました。
ズボンのダブル洗い料金 900円(税別)
ドライクリーニング+ウエットクリーニングで、水溶性と油溶性のよごれをばっちり取り除いています。
水を使ったウエットクリーニングでは、小水のしみやタンパク質汚れの落ちにくい汚れも落とせますので、綺麗になりますよ。
そして、皮脂や油汚れに強いドライクリーニングをすることで、ズボンが蘇ります。
復元加工
さらに、全体的にくすんだり、黄変したり、しつこいシミがあるなら、「復元加工」という漂白剤や様々な酵素を使用したクリーニングがあります。
衣類の素材に合わせて、洗剤と助剤の種類、漂白剤と加速剤の量、酵素やEMなどのバイオ・微生物の力、時間と温度などを選びながら、衣類が傷まないように温水に漬け込みます。
1着ごとに違う、染料の強さや経年劣化などを判断するため、熟練した目視による観察と判断が必要で、1着にかかる時間と手間のかかる加工となります。
作業しないと分からないのがお値段ですが、通常のクリーニングの倍額以上になります。
部分的な強い汚れには、下記の「しみ抜き」も追加して作業をいたします。
しみ抜き
溶けにくい、不溶性のしみをしみ抜きで落としたり、部分的に濃い汚れは、「しみ抜き」という方法で、しつこいシミ汚れをしっかり落とします。
全体には汚れていないけど、部分的に繊維に染み込んでしまった濃い汚れがあると気になりますね。
しみは、部分的に付いた濃い汚れや、古い汚れが酸化して取れにくくなった汚れ(黄変)のことを指します。
洗いや前処理では全て取れない場合が多く、安全に抜くために「しみ抜き機」を使用いたします。
しみ抜き機は、衣類にしみ抜き剤を塗布し、しみ抜きガンを使用して汚れだけを打ち落とすように水や溶剤の粒子を当てながら、バキュームの強さを変化させ、繊維が傷まないように何度も繰り返しながら汚れを吸い取る機械です。
ある程度の熟練があれば、新しいしみなら取れますが、知識がないと色を抜いてしまったり、復元が出来ない場合があります。
黄変取りや色掛けなど様々な技術があり、奥が深く、繊維や服にに合わせた知識が必要な特殊技術とも言われています。
ズボンの修理は一番多い
修理では、一番多いのがズボンです。
劣化によるもの、汚れによるもの、摩擦によるもの、引っ掛け傷、股の破れ、ポケット口の擦れ、裏地の破れ、裾の擦れによる破れ、ファスナーの壊れ、本当に様々な修理があります。
当店では、「気に入って使用したズボンだからこそ、汚れますし、破れるるのは当たり前のこと。」
と考えておりますので、洗いから修理まで、衣類を長持ちさせるためのトータルメンテナンスを心掛けております。
「捨てられないし、まだ何とかして履きたい。」というズボンがありましたら、ぜひともご相談くださいね。
汚れも破れもしっかりとお直しいたしますよ。
店長のひとりごと
最近ですが、2つのミシンを購入し、修理の幅が広がりました。
①ボタンホールミシンを北海道から購入し、200kgあるJUKIのデュルコップミシンを導入しました。
今年は、雪深い北海道ですから輸送も断られることが多く、業者選びに大変苦労しまして、何とか無事届きました。
ボタンホールは年に数回、外注で間に合っていたのですが、やはり自分でその場で綺麗にボタンホールが作れるのはうれしいことです。
これで、お客様のほつれたボタンホールは、気になったらバンバン直しちゃいますよ。
やはり、業務用の工業用ミシンはステッチの綺麗さ断然が違いますから、お客様におすすめしたくなっちゃいます。
②そしてもう一台、平ミシンでは届かない場所などにどうしても必要な「腕ミシン」です。
ず~っと欲しかったのですが、まずは本縫いの腕ミシンを購入しました。
革の厚い物には、※¹上下送りや総合送りと言われるミシンが必要なのですが、ジーンズや衣類、小物用には、本縫いの腕ミシンが必要です。
当店では、職業用のフリーアームミシンで縫っていたのですが、厚物や太い糸だと途端に縫うこと自体が難しくなってしまいます。
工業用の腕ミシンは力強くて速いです。
こちらのミシンで、厚手の革のジャンパーも綺麗に縫えました。
他にも注文済みのミシンが・・・
「総合送りの腕ミシン」は、ミシン屋さんに予約済みで、良い出物が見つかったらミシンを購入することになっているのですが、待ってから早2年が経過・・・。
ミシン業界には、なかなか腕ミシンの良品が出回らないようですね。(総合送り限定という条件なので、さらに難しいようです。)
ヤフオクなどでは、腕ミシンがたくさん出品されているのですが、ミシン屋さんも見切った部品の無い商品が多いとのこと。
部品が無いのでは、壊れたら使い捨てになるのかなぁ。
捨てるのはもったいないので、ミシン屋さんを信じて待っている状態です。
※¹工業用ミシンの種類
本縫い・・・押さえは動かず、下のギザギザで生地を送り、針が上下に動きます。
生地を縫うスピードが速く、パワーがあります。
上下送り・・・上押さえと下のギザギザ押さえが同時に動くため、厚い物や合わせた生地をズレないように移動します。
針は上下のみ動きます。
スピードは本縫いよりも遅いですが、厚い生地に強いです。
総合送り・・・上下送りと同じように押さえが動き、さらに針は上押さえと同時に前後上下に動きます。
針を刺すのと同時に、上下押さえで挟みながら同時に生地を移動させるため、送りが確実です。
厚い生地を合わせ縫いする場合や、腕ミシンなどの縫い目や生地がズレやすい場合に向いています。
ミシンには古い歴史があり、ミシンでの縫製(生地から製品を作る工程)やお直しの方法などは衣類によって千差万別で、知れば知るほど奥が深い精密機械です。
私のように身近にある機械が壊れてしまうと、全てばらして修理方法を見つけたがる機械好きな方もいらっしゃると思います。
機械の修理は本業ではありませんが、ミシンの調整をしていると、工業ミシンの知識が増え、ミシンの修理方法を覚えることが出来ます。
毎晩、お客様が喜んでくれるのを考えながら、縫製技術やミシンの使い方を工夫しながら衣類や鞄の修理をするのも、楽しいひとときです。
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マルエイクリーニング
前田俊雄
この記事を書いた人
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八王子市のマルエイクリーニングです。
大切な一般衣類をお直してみませんか?
すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ですね。
弊社はキズ・穴修理500円~で「接着修理」を、「かけはぎ」は5,000円~で承っております。生地によっては、縫い合わせた方が綺麗になります500円~。
ニット・洋服のキズ・穴修理は、『穴かがり修理』500円~『縫込み修理』500円~『編み直し・かけはぎ』5,000円~まで、お客様の仕上がりのご要望に合わせてお見積りいたします。
ジーンズリペア(1,000円~)ファスナー修理(800円~)もおすすめです。
マルエイクリーニング
〒192-0912 東京都八王子市絹ヶ丘1丁目22-20
TEL・FAX 042-635-6234
営業時間 AM8:00~PM7:30
定休日 日曜・祝日
駐車場あり
京王線 北野駅・長沼駅より徒歩10分程度
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