ダッフルコートのトグルボタン修理
ダッフルコートのトグルボタンの修理です。
ダッフルコートのボタンは少し特殊な素材ですね。
革やヒモ、合成皮革などで作られたループ(輪っか)部分と木や骨、角などで作られたトグル(ボタン)部分とで出来ています。
今回のお品物は合成皮革で作られた留め具ループ部分の表面が剥がれてしまったケースです。
ループも切れている部分もあり、ちゃんと使えない状態ですね。
ちゃんとした革で作られていればここまで劣化はしていなかったかも知れませんが、合成皮革は時間が経てば経年劣化を起こす素材です。
時間が経てば経年劣化しますので修理が必要です。
今回は本革(リアルレザー)で作り替えて直しました。
合成皮革を全て外して、付け根部分の型をとり、同じ革で紐(ベルト)を制作しまして同じようにぬいつけました。
トグルボタンは再利用しまして取り付けてあります。
合成皮革は重衣料(アウターウエア)の装飾としてよくつかわれます。
とても柔らかく高級感もありますので袖や襟、パイピングや各種装飾などによくつかわれますが、経年劣化、経年変化を起こしやすい製品です。
アウターウエアをお買い求めの際は、素材表示などよく見てから購入する事をおすすめしております。
合成皮革、人工皮革などの劣化でお困りの際はご相談ください。
この記事を書いた人

- アトリエ革作・ジーンズリペア工房jeans704代表
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ジーンズや皮革製品など厚物中心に修理・メンテナンスをしております。
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