婦人財布のファスナー修理

婦人財布のファスナー修理
冬も本番ですね。
そろそろ雪が降ってもおかしくない季節となりました。
寒いですねー。 財布の中もいつも暖かくあって欲しいですね。
今回は、財布のラウンドファスナーが閉まらない事例です。
閉めても開いてしまうファスナーは、そのほとんどがスライダーが劣化したり壊れてしまったことが原因です。
ファスナーのスライダーのみを交換することで、また使えるようになります。
様々な思い入れのある大切な財布も、ファスナーが閉まらないのでは使えませんね。
Before 財布のファスナーを動かしても、ファスナーが閉まりません。

After ファスナーのスライダーを交換して、直りました。

当店では、なるべくならファスナーのテープを切らないで、スライダー交換をして直しています。
手間はかかりますが、綺麗に直してまた使えるようにしたいという思いから、なるべく原型に近い形で直しております。
スライダーの色、大きさ、種類、綺麗に直るかどうかなど、様々なことを考慮しながら、修理をいたします。
スライダー修理について
修理は、お品物をお預かりして実際には見たでけではなく、スライダーを外してみないと合うかどうか分からないことがあります。
スライダーは、ほとんどがメーカーがデザインしていますので、スライダーの記号や品番、ブランド名などが独自の数字やデザインで刻印されています。
有名なファスナーメーカーであれば、それがブランドになるので、メーカー名が書かれていることも多いですが、数字を変えている場合も多いです。
最近は、アジアで作られている洋服も多く出回っておりますので、中国系や韓国系のファスナーメーカーも多くなり、サイズも日本製とは異なることもございます。
また、何も刻印されていないファスナーも多くなっています。
珍しいファスナー
ヴィンテージファスナーや、製造停止になっているファスナーもあったりと、必ずしも全てのファスナーに合うスライダーを在庫している訳ではございません。
なるべくなら同じメーカーの近い色で修理したいと考えて作業をしております。
海外製やブランド物など、入手不可能なケースも多々ありますので、代替ファスナーで使えるようになれば良いのかなどをお客様にご確認いただくこともございます。
どうぞご理解の上ご相談いただけると助かります。
ファスナー交換
基本は、ファスナー交換で全交換をした方が、ファスナー寿命もありますのでおすすめです。
ただ、予算的に全ての縫いを外して、元に戻すという作業には難易度が高い修理となるために、それなりのお値段がかかることをご理解いただきたいと思います。
ただ、スライダー交換が出来ない場合や、ファスナー本体が壊れてしまった場合にはファスナー交換しかないため、当店ではファスナー全般の修理について扱っております。
製造過程では、簡単に取り付けられるファスナーも、バラバラにして修理すると高額になるため、なるべく最低限の部分のみをほどいて、修理するのがファスナー修理ですので、入り組んだ修理になることも多々あります。
そのために、いろいろな工業用ミシンや特殊工具を駆使して作業をすることになります。
腕ミシン、ポストミシン、上下送りミシン、総合送りミシン,ボタンホールミシン,カシメ金具,ハンドプレス,すくいミシン,チェーンステッチミシン,フラットロックミシン,ロックミシン,厚手用ミシンなど、いろいろ必要になります。
メインの修理をファスナー修理に決めても、だんだんミシンが増えてまいりました。
スライダー交換をして使えていても、いつかは、ファスナー本体(テープやエレメント,蝶棒など)が傷んで寿命がきますので、そこで直すか直さないかの選択が必要になることがあります。
当店では、ファスナー修理に照準を絞ってから、スライダー交換をしたけれどもそろそろファスナー自体が寿命になったという事例が増えてまいりました。
お品物を大切にする方は、どこまでもお付き合いすることになるのだな。といつも感じております。
クリーニングも、大切な衣類だから何度も着たいと思うように、修理も同じようにまだ使いたい、という期待があるのだと感じることが多くなってきました。
使い捨てで、使えなくなる衣類やお品物が増える一方の世の中で、何十年も前の天然素材のみで作られたセーターやコート、革製品など、まだまだ使える丈夫でメンテナンスが行き届いたご依頼品を目にするたびに、中古で売ると二束三文のお品物になってしまう価値しかつかないのが、残念でたまりません。
素材、メンテナンス、修理、全てが揃うと永年使い続けることが出来る世の中になって欲しいなと思うのは、お年寄りだけではないことを祈っています。
世の中的にも、Ecoな社会、循環する社会が行きわたってきたように感じるのですが、お品物に対する価値は人それぞれあっていいと思っております。
マルエイクリーニング
前田俊雄
この記事を書いた人

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八王子市のマルエイクリーニングです。
大切な一般衣類をお直してみませんか?
すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ですね。
弊社はキズ・穴修理500円~で「接着修理」を、「かけはぎ」は5,000円~で承っております。生地によっては、縫い合わせた方が綺麗になります500円~。
ニット・洋服のキズ・穴修理は、『穴かがり修理』500円~『縫込み修理』500円~『編み直し・かけはぎ』5,000円~まで、お客様の仕上がりのご要望に合わせてお見積りいたします。
ジーンズリペア(1,000円~)ファスナー修理(800円~)もおすすめです。
マルエイクリーニング
〒192-0912 東京都八王子市絹ヶ丘1丁目22-20
TEL・FAX 042-635-6234
営業時間 AM8:00~PM7:30
定休日 日曜・祝日
駐車場あり
京王線 北野駅・長沼駅より徒歩10分程度
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