色ポロシャツの深黒染め
色ポロシャツの深黒染め
当店では、全体の黒染めも行っております。
お客様から「黒く染めれば、まだ使えるかも?」とご相談いただくことが多いですが、当店では製品染めはムラが出来やすい特徴があるために、黒色をおすすめしております。
お客様には様々な染の特徴やご了承をいただいてから作業に入らせていただきます。注意事項はたくさんありますが、黒染は、藍染めや色染めよりもムラが出来にくく比較的安心出来る染めとなります。
「もったいない」まだまだ使いたいと思ったら、製品染めについて経験豊富なお店にご相談くださいませ。
料金について
品物の素材や、重さ大きさなどによって料金は異なります。
今回のシャツは1着5,500円~(クリーニング代は別)で承りました。
再々染めのシャツですので、色を一度抜く作業が入ります。
黒染め
黒染めで”黒を極める”伝統技術により、今お持ちの衣類を真っ黒(深黒加工)に染め上げ、新たなものとして生まれ変わらせる染め替えです。
黒には、色あせや汚れを消し、かっこよくスタイリッシュに仕上げる力を秘めています。
大切な1枚、捨てるにはもったいない一着を黒に染め、新しい衣類として皆様のお手元にお届けします。
Before 色褪せたポロシャツ
ラコステのポロシャツですが、まだ繊維は傷んでいないのでまだまだ使いたいですね。
After 深黒染めしたポロシャツ
全体に黒く染まりました。
ラコステの胸のロゴは、綿糸は黒く染まりますが、ポリエステル糸の刺繍糸は染まりません。
深黒加工
日本の伝統的な正装である黒紋付だけを100年間染めてきた技術を時代と共に受け継いで来た、黒色しか染めない職人の手で加工します。
黒へのこだわりは、染料の技術の改善に努め、深みのある色を出すために何度も上げ下げを繰り返し下染めをし、色を重ねて大量の染料を使った手間のかかる作業を、長年の経験と技、勘で染料の温度を替えながら、高級感のある黒に染め上げることです。
黒を一層黒くする深黒加工で、一旦黒染め加工を施した後に再加工をし、天日干しで一点一点乾かすことによって黒さを一層際立たせるものです。
染め替え行程
※検品、ボタンの取り外しをします。
①クリーニングとしみ抜き
シミが残っていると、その部分だけ濃く染まったり、染まらなかったりすることがありますので、しっかりと脂分や食べこぼしなどを取り除きます。
色むらも消えてしまう黒染ですが、ムラが出ると気になりますね。汚れは取り除いてから染めることをおすすめします。
③黒染め 衣類の重量に合わせた染液を被染物に合わせた温度で一定時間漬けます。
④ソーピング 生地から定着しなかった染料を洗い落とし、温度を90℃まで上げます。
⑤乾燥 天日干し乾燥
⑥深黒加工 黒をより深くなるように染液に漬けます。
⑦脱水 ムラにならないように脱水
⑧乾燥 天日干し乾燥
⑨柔軟加工 しわをとり、生地を平準化するための下加工です。
⑩仕上げ 熱をかけているのでしわしわになっているので、当店の技術でしっかりと手アイロンをします。
⑪点検 包装 ボタンの取り付け作業
染め替え可能な素材について
○ 黒染替え可能 |
× 黒染替え不可能 |
△ 要相談 |
---|---|---|
綿・麻・シルク・羊毛などの天然繊維・レーヨン・キュプラなどの再生繊維・ | カシミヤ・アンゴラなど柔らかい天然素材・ポリエステル100%・アクリル100%・ナイロン・革・毛皮・アセテート・トリアセテート・テンセル・指定外繊維・ダウンウエア・中綿入りの衣類・ | 染まる素材( 綿・麻など ) と化繊( ポリエステル・アクリル・ナイロンなど ) の混紡・交織のものは、真っ黒には染まりません。 どのような色になるか、ムラが出来るかなどを想像してお伝えすることが出来ない衣類が多いためご了承いただく必要があります。 |
仕上について
仕上は、一点一点丁寧にアイロンをかけております。
画像は、染め上げたポロシャツをたたみ仕上げをしています。
ボタンを外して染める場合は、ボタン付けも行います。
お客様各位
衣類の染め替えをご依頼のお客様へ
誠に申し訳ございませんが、ただいま染め替えの依頼が集中しており、全力を持って作業をしておりますが、
納期は、1ヵ月~2ヵ月ほどかかることもございますので、余裕を持ったご依頼をお願いしております。
お急ぎのところ申し訳ございませんが、ご了承をお願い申し上げます。
どうぞ引き続きよろしくお願い申し上げます。
注意事項
[生地について]
○高温で染色するので、生地や素材によって縮みや損傷が出来る場合があります。
○生地が弱っていると、破けたり穴があいたりする可能性があります。
○ダメージ加工などの加工が施されているデニムなどはさらに傷んでしまいます。また、綿糸は染まってまいます。
○形態安定などの加工や撥水加工が施されている衣類は、ムラが出来ます。黒く染まらず変色することもあります。
[縫製糸について]
○縫製糸や刺繍糸に使用されている素材はポリエステルが多く、その部分は染まりません。
元色が白の衣類でそれを黒に染めた場合、白いステッチとして残ります。
○傷んでいる糸や、縫いの甘い部分の縫製糸がほつれる可能性があります。
○金糸、銀糸は金属を使用している場合には、変色します。
[色むらについて]
○色が部分的に褪せている部分があると、ムラが出来て全体が綺麗に黒くならない可能性があります。
○混紡、交織のものはその混率によって色むらや染まらない部分が出来ます。
○目には見えない接着剤や油汚れ、しみなどが付着している場合、そこだけ染まらない可能性があります。
[付属品・タブについて]
○衣類やジーンズなどについている合皮や革パッチ等は、染替えの際の高温処理により縮みや色あせをしたり、傷んでしまいます。
中には、紙製のものもございますが、この場合も傷みが生じますので、取外しをしないと染められません。
○ボタンが外れかかっているものや、弱っているものは、外れたり破損する恐れがあります。木のボタンだと着色します。
○ブランドの織りネームや品質表示、洗濯についての注意書きは、その素材によって染まる物があります。
○接着や糸で止めてあるラインストーンやビジュー、ワッペンなどの付属品は外れる可能性があります。
○品質表示や洗濯表示が無い場合には、染められない衣類がございます。
[型崩れについて]
○新品・新品同様の衣類に関しては、染替え時には高温の中でかき回しながら行いますので、元の衣類の風合いが変化します。
○裏付きや肩パット、裄綿、芯地のついている衣類など、型崩れする恐れがある場合、基本的には染替えをご遠慮させていただきます。
[縮みについて]
○綿や染められる生地でも、洗濯表示にドライマークとなっている場合、収縮してしまう品物があります。
○製品の素材によって、また縫製や糸により、染替時に縮む可能性があります。
※染め直しは高温処理のため、生地傷み・縮み、染め後の色落ち、縫いの引きつれ、付属品の腐食・劣化、など様々な障害が発生する可能性があります。
当社では、そのような障害が発生した際の責任を負いかねます。
上記注意点をご理解ご納得の上、染め替えのご依頼をいただきますようにお願い申し上げます。
この記事を書いた人
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八王子市のマルエイクリーニングです。
大切な一般衣類をお直してみませんか?
すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ですね。
弊社はキズ・穴修理500円~で「接着修理」を、「かけはぎ」は5,000円~で承っております。生地によっては、縫い合わせた方が綺麗になります500円~。
ニット・洋服のキズ・穴修理は、『穴かがり修理』500円~『縫込み修理』500円~『編み直し・かけはぎ』5,000円~まで、お客様の仕上がりのご要望に合わせてお見積りいたします。
ジーンズリペア(1,000円~)ファスナー修理(800円~)もおすすめです。
マルエイクリーニング
〒192-0912 東京都八王子市絹ヶ丘1丁目22-20
TEL・FAX 042-635-6234
営業時間 AM8:00~PM7:30
定休日 日曜・祝日
駐車場あり
京王線 北野駅・長沼駅より徒歩10分程度
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